← 一覧

佐藤健太郎『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~』

  • アンデスの原産地に生える野生のトマトは、1cmほどの大きさしかなく、堅くてまずく、毒まで含んでいて、我々が見慣れたものとは似ても似つかない代物
    • 現在のトマトは品種改良の賜物で、自然が人間にとって都合の良いものを作ってくれる訳ではない
  • 調味料を加えて煮たり焼いたりした時点で、食品内部では様々な化学反応が起こって、自然界には存在しない物質がいくつもできている
  • 各種の添加物バッシングにより、ソルビン酸類の使用量は減少の一途にあり、この 20 年でほぼ半減している
    • 賞味期間が短縮して、廃棄される食品が増える
      • たとえばかまぼこの場合、摂氏 10 度で保存しても、 60 時間で食中毒の恐れのあるレベルにまで細菌が増殖
    • 現在の社会情勢の中でさらに深刻なのは、保存料を減らすために冷蔵が必要になり、膨大な電気を消費する
  • 「危険なものを体に取り入れる」イコール「悪」ではない
    • 量が問題
    • 薬を例に考えれば分かるが、そもそも体内に長く残すことは原理上難しい
      • だから1日に何回も薬を飲む羽目になっている
  • 2005年に「ランセット」誌に発表された論文でホメオパシーには病気を治す効果も科学的根拠もないと結論づけられている
  • 人間においては、放射線による突然変異の発生は確認できないというのが、現在の結論

読んだ本 2022